HTTP-In、SL Server 1.27 で登場

さくら (SakuraNoel Fayray)

2009年07月09日 12:44


Second Life Server 1.27 では、
LSL の新機能として

HTTP-In
(※開発中のコードネームです)


が導入されます。

Release Notes/Second Life Beta Server/1.27
http://wiki.secondlife.com/wiki/Release_Notes/Second_Life_Beta_Server/1.27


HTTP-In は、
個々のプリムがそれぞれ 1 つの簡易 HTTP サーバーになるという、
全く新しい概念の機能です。


HTTP-In and LSL Communications
https://blogs.secondlife.com/community/technology/blog/2009/07/07/http-in-and-lsl-communications


LSL http server
http://wiki.secondlife.com/wiki/LSL_http_server


プリムが HTTP サーバーとなることで、
SL外からの通信が容易になることはもちろん、
インワールドでも、
プリムに直接 HTTP 通信が出来るようになります。

また、XML-RPC や llEmail のように、
セントラルサービスで
これら全てのデータを処理しなければいけない状況も解消されますので、
(HTTP-In は、プリムが存在する SIM 単位で処理されます)
システム全体の安定性の向上にも繋がる改善だそうです。


一番の特徴は、
インワールド内の離れたプリム間の通信が、

 メールやチャットなどを介して行なわなくてよくなる

という点です。

メールの場合は、

 1 回の送信毎に、
 スクリプトの実行が 20 秒間止まってしまう

という仕様がありました。

チャットの場合は、
メッセージが届く距離に制限があります。

HTTP-In では、
プリムの URL さえ取得出来れば、
それらの制限なく、
高速に
そしてセキュアな通信が出来るようになります。


この HTTP サーバー機能は、
現在、プレーンテキストの配信のみ対応しています。

現在は、データのやり取り部分に重視が置かれていますので、
それ以外の機能は、将来の予定になります。


HTTP-In が搭載されても、
llEmail が無くなることはありません。

llEmail を使用して通信をしているスクリプトが
HTTP-In へ移行することで、
メールはより良い形で利用されるようになると
リンデンは予測しています。


XML-RPC は、
今すぐや数ヶ月先といった段階ではありませんが、
ユーザーからのフィードバックなどから判断して、
終了させる予定です。

もし、HTTP-In への移行が難しい物があれば、
Kelly Linden さんへ直接コンタクトを取るか、
secondlifescripters@lists.secondlife.com のメーリングリストへ
投稿してください。


HTTP-In は、現在
プレビューグリッド(Aditi)の
Second Life Server 1.27 の SIM で
試すことが出来ます。

HTTP-In はサーバー側の機能ですので
全てのビュアーで作成/動作出来ますが、
スクリプトエディタでの強調表示などに対応しているのは、
1.23 以降のビュアーのみです。
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